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- Published
- 2025年10月23日
- Last updated
- 2025年10月23日
- Highlight: 「とにかく早く顧客と話す。コールに飛び込む。検証前に過度に磨き上げない。」
- Highlight: 「MVPの前にペイウォールを置く。お金を払ってもらえるか聞くのが、欲しがっているかどうかを知る最速の方法。」
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- 「作ることはもはやボトルネックではない――ボトルネックはディストリビューションだ。」
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- 「とにかく早く顧客と話す。コールに飛び込む。検証前に過度に磨き上げない。」 · 「MVPの前にペイウォールを置く。お金を払ってもらえるか聞くのが、欲しがっているかどうかを知る最速の方法。」 · 「マーケティングは最後ではなく、最初に考える。」
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Jasper Jia──YCでの経験、ソロ起業、そして東京で自分のペースを見つけるまで(前編)
「作ることはもはやボトルネックではない――ボトルネックはディストリビューションだ。」
YC、ソロ創業、そして東京で起業家として自分のペースを見つけることについてのJasper Jiaとの対談
🧑💻 はじめに
スタートアップといえば、多くの若い創業者はY Combinator(YC)に入ること、サンフランシスコで資金調達をすること、そしてグローバルにスケールすることを夢見ます。では、その先には何があるのでしょうか?
今週は、メルボルン、ロンドン、サンフランシスコ、そして現在は東京で暮らしてきた、デザイナー出身の創業者Jasper Jiaに話を聞きました。会社員からYCスタートアップ、そして今はインディーハッカーへと至る旅路について語ってもらいました。
なぜ「作ること」よりも「届けること」が難しくなったのか、なぜディストリビューションが最重要なのか、そして「VCの道」ではなく、自分のための「パーソナルな道」を選ぶことの力について話しました。

🌱 出会い
川崎でRevenueCatが主催したハッカソンで出会いました。同じチームではなかったのですが、そのあと一緒に夕食に行って、ノーコードやAI、日本のスタートアップについてアイデア交換を続けたんです。
Jasperはここ数年、いくつもの大陸で生活と仕事をし、今年に入って東京に引っ越してきたばかり。彼は都市、業界、役割を自在に横断し、チャンスだけでなく好奇心に従って動く新しい世代の創業者の一人です。
🌏 メルボルンから東京へ
中国で生まれ、メルボルンで育ったJasperは、メルボルン大学で経済学を学んだのち、英国でデザインエンジニアリングの修士課程に進みました。
学部の時、日本に交換留学しました。それが種になったんです。卒業後は1年ほどコンサルに行きましたが、もっとテックとデザインに近いところで働きたいと思いました。
それがロンドンへとつながり、最終的にはSnap Inc.でのデザイン職へ。3D体験やゲームエンジンに携わりました。しかし多くのクリエイティブなテクノロジストと同様、大企業の生活はやがて窮屈に感じられるようになります。
僕は興味駆動型の人間です。興味がないとすぐ燃え尽きてしまう。大企業では、いつも自分でプロジェクトを選べるわけではありませんから。
🚀 YCに入って――本当のところ
退職を決めたJasperは、ノーコードのチュートリアルやアプリ制作のフリーランスに打ち込み、そこから自然に最初のスタートアップのアイデア――ノーコードのチャットボットビルダー――が生まれました。
YCには2回応募しました。1回目は面接後に不合格。2回目で受かりました。ちょうどネットワーキングのためにSFに来ていた時で、ホテルの部屋から面接したんです。
合格した瞬間から強烈な日々が始まりました。
ほぼ24時間体制で働いていました。生産的に感じていましたが、実際には検証せずにただ“作って”いただけでした。アウトリーチや営業が足りなかった。しかもAIの波があまりに速く、プロダクトは置いていかれてしまった。
Jasperの振り返りは驚くほど率直です。多くのYCの成功譚はハードワークを美化しますが、方向が間違っていれば努力だけでは足りない、という現実を語る人は多くありません。

🧭 YCからの学び:「スケールしないことをやれ」
僕らは作ることに集中しすぎていました。でも、いまや作ることは“堀”にはならない――ディストリビューションが堀なんです。
Jasperは、いまは技術力が主なボトルネックではないと強調します。ノーコードやAIコパイロットのおかげで、作るスピードは過去最速です。難しいのは、人に関心を持ってもらうこと。
- 「とにかく早く顧客と話す。コールに飛び込む。検証前に過度に磨き上げない。」
- 「MVPの前にペイウォールを置く。お金を払ってもらえるか聞くのが、欲しがっているかどうかを知る最速の方法。」
- 「マーケティングは最後ではなく、最初に考える。」
彼は、成果を出すYCのチームが、最初は完璧なセルフサーブではなく、手作業で案件をクローズしていた――電話に乗り、1社ずつ価値提供していた――ことを目の当たりにしました。
🪄 ノーコードとAI:「競合ではなくレイヤー化」
Jasperはノーコード界隈でFlutterFlowのチュートリアルで知られており、いまはそのエコシステムにAIがどうフィットするかを探っています。
ノーコードは別の抽象化レイヤーです。データベースやデザイン、プロダクトの構造を理解する語彙を与えてくれる。だからこそAIに対してより良い“プロンプター”になれるんです。
AIをノーコードの代替と見るのではなく、すでに“作ること”を理解している人にとっての乗数だとJasperは捉えています。
アーティストをディレクションできるデザイナーのようなもの。構造を理解していれば、AIは10倍強力になります。
🇯🇵 なぜ東京
東京に戻ってきたのは、やり残したことがあったから。
Jasperが日本に初めて来たのは、埼玉での交換留学でした。数年後、コロナで計画が遅れたのち、東京は自分のペースでリセットして作るのに最適な場所になりました。
正直、ビジネス的に“戦略的”な決断ではありませんでした。個人的な理由です。コネがない国に飛び込んでゼロから作っていく感覚が好きなんです。
「大きくやるか、撤退か」というシリコンバレー的な物語とは違い、Jasperは意図的に、ハイパースケールではなく、持続可能なものを作っています。
IPOする必要はありません。個人のブランドが強く、意味があり、利益を生むビジネスが僕にとっては充実なんです。
🧍 インディーハッカーモード
いまJasperは自分を「インディーハッカー」あるいは「ソロファウンダー」と呼びます。
一人で働きます。ソフトウェアを作ります。以上。
多くの創業者が初期から共同創業者を探したりVC資金を調達したりするプレッシャーを感じる中、Jasperはソロで作ることを、マーケ・営業・プロダクトのスキルを研ぎ澄ます手段として受け入れています――再びチームを作る前に。
前の共同創業者からは本当に多くを学びました。でも今は、ソロが最適です。速く動けるし、弱点を鍛えられるし、ちょうど自分が作りたいものを作れます。
💡 若い創業者へのアドバイス
Jasperの旅はまだ途上ですが、学生やアーリーステージの創業者に伝えたいポイントは次の通りです。
- ディストリビューションは“作ること”に勝る。 コードやデザインに隠れないで。実際の人と話そう。
- お金で検証する。 「いいね」は安い。支払いのあるサブスクリプションこそが真実。
- ノーコードは学習の橋渡し。 構造と語彙、スピードを学ぶために使おう。
- あなたの道はシリコンバレーの道でなくていい。 東京でも、SFでも、ロンドンでも――どこでも作れる。
- ソロは一つの“季節”。 成長に使おう。共同創業者やチームはあとから来る。
✨ まとめ
大事なのは、自分がどんなタイプの創業者なのかを知ること――世の中が言う“あるべき姿”ではなく。
Jasperにとって、東京は旅の終着点ではありません。次の章です――そこでは、資金調達の大きさよりも、スピード、好奇心、そして個人の自由が重要になります。
そして、そんな物語こそ、語るに値するスタートアップストーリーなのかもしれません。
このインタビューの次のパートでは、Jasperが新しい事業「Mixbash」について語り、なぜクリエイティブツールの未来はノードベースではなく、エージェント型になると信じているのかを明かします。また、マーケティング戦略、過小評価されているノーコードツール、そしてAIが今後数年でクリエイターにとって何を意味するのかについても話します。後編はこちら
🧠 ゲスト: Jasper Jia -- デザイナー、インディーハッカー、元YCファウンダー
🎤 インタビュアー: Billy Qiu
📍 場所: 日本・東京・六本木のカフェ
📅 日付: 2025年10月17日

